Condylox

つかさ本舗

三十路男の日常

「茶の味」

2005/05/21 00:48 by つかさ

とある田舎町に住む、どこにでも居そうな家族。春野家の家族はそれぞれ心にモヤモヤとした悩みを抱えていた・・・。皆どこかヘン、だけど愛おしいそんな家族の物語。

正直、完全にノーマークだった。たまたまビデオ屋で見かけたパッケージの雰囲気だけで借りてしまったのだが・・・

これは、大金星!面白かった。
しかし、「何が”面白い”か説明しろっ!」と言われると、難しい。でもとにもかくにも、なんだか見終わった後に、なんとも言えないホンワカ感が漂う、希有な作品だ。
とってもぬるいお湯で、ゆったり半身浴をしたような、リラックスした気分になれる。

監督は独特の映像世界で知られる石井克人。
とてもシュールでそれでいてどこにでもありそうな日本の田舎風景がなんとも美しかった。
都会ではすっかり感じられなくなった、私が子供の頃の日本の空気感が、画面から漂ってきそうだ。

なんとも”ユルく”ちょっとズレた感じの演出もいい味で、笑いや涙を押し付けられられることもない。
ゆったりとして、それでも間延びすることなく、程よいテンポで余韻を残しながらストーリーは進んでいく。

出演者もそれぞれ、個性的でヒトクセありそうで、それでいて好感が持てるキャラクターを演じている。
浅野忠信演じるアヤノが初恋の人と出会って会話を交わすシーンは、そのあまりの自然な演技に脱帽。
そして、最初は”なんだか怪しげ”な我修院達也扮するオジイも良い味だ。

なんだか、感想が”良い味”ばっかりになってしまうが、これが結局タイトル「茶の味」ってことなのかなぁ・・・。
美味しいお茶を飲んだ後のひとときの安らぎ。そんな映画です。オススメ!

カテゴリー: 鑑賞記

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