Condylox

つかさ本舗

四十路男の日常

深夜食堂

2008/05/11 11:57 by つかさ

馴染みの小料理屋の常連さんにものすごい猛者がいる。
飲食店のコンサルティング・プロデュースを生業としていて、趣味と実益を兼ねて年間1300軒程の店を呑み歩くという方だ。
その日に訪れて気になった店を紹介するブログは、とても興味深い。

そんなブログで、件の小料理屋を取り上げた際に紹介されていた本が気になった。

深夜食堂

ビッグコミックオリジナルに連載されている漫画。
つげ義春を彷彿させる画風が、昭和の懐かしさを感じさせる作品だ。

営業時間は、夜12時から朝7時ごろまで。決まったメニューは豚汁定食と酒類だけ。
後は注文があればできるものならなんでも作る、というのが営業方針という飯屋が舞台。
強面の大将が切り盛りするこの店にやってくるのは、ヤクザの兄さんにストリップ女優、ボクサー、売れない演歌歌手に冴えないサラリーマン。
そんなちょっと訳有りな客が頼む料理は、昨今のグルメブームに乗った小難しい料理ではない。
真っ赤なタコさんウインナーだったり、猫まんまだったり、作った次の日のカレーやポテトサラダだったり。

そんな料理を中心に客達の、あるときは可笑しい、あるときは涙無しには読めないエピソードが描かれている。

おしゃれに着飾った華やかな、でも少し空虚に感じる今の時代からちょっとはみ出してしまったような人々の物語に暖かさを感じる佳作だ。

そして私はといえば、今夜もそんな人たちに出会いたくて、夜の酒場に繰り出すのだ。自分の場所を見つけたくて。
(なんてね)

カテゴリー: こんなもの買った

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